学費を貯めるには何が最適?学資保険vs積立NISA

投資

子どもができると必ず一度は話題に上がるのが「学資保険」です。

貯金するより利率がいいから学資保険に入ってます。

なんとなく、みんな入ってるし、

入った方がお得そうだから入ってるよ。

一度入ったら子どもが大学生になるまで出せない商品。

結構大金を入れとかなきゃいけないから入らない方がいい。

など様々な意見があります。

そこで、今回は本当に学資保険は学費積立に最適なのかを

似たような「積立」商品の一つである積立NISAと比較することによって、

検討していきます。

学資保険を検討しているママさんパパさんが本記事を読むことによって、

学資保険(及び積立NISA)の特徴を理解することができ、

学資保険に入るべきか否かを考える上での参考にすることができます。

結論としては以下の通りです。

学資保険

メリット
・途中解約せず、最後まで運用すれば、入れたお金より確実に多くのお金を保険金としてもらえる
⇒確実に学費を貯めることができる可能性が高い

・突然の事故などにより親(契約者)が亡くなった場合は、それ以降の保険料の払込が免除となる
保険金も満額受け取ることができる

デメリット
・利率が0.1~1.0%程度と低めでお金が増えない

・子どもが大きくなるまでの最長18年間、入れたお金を引き出しにくい
⇒途中解約した場合、元本割れする可能性が高い

・受け取り方法によっては、受け取り時に贈与税・所得税(雑所得・一時所得)を取られしまうため、その分手取りが減る

積立NISA(非課税の投資信託)

メリット
・商品にもよるが利率は学資保険より高い3~7%程度

・いつでも辞めたい時に解約(売る)ことができる
⇒必要な時にいつでも現金化可能。
売買時の相場さえよければ現金化した時点で利益を得ることも可能

・売買益には税金がかからない(非課税)

デメリット
・現金化の際に相場が低調であった場合、元本割れする可能性がある

積立NISAを利用することで、より楽に早く資産形成できる可能性が高い。

学資保険

学資保険とは

学資保険とは、その名の通り、子どもの学資金(教育資金)を準備するための貯蓄型の保険のことです。毎月決まった額の保険料を払うことで、子どもの成長に合わせた進学準備金や満期学資金を受け取ることができます。さらに、突然の事故などにより親(契約者)が亡くなった場合は、それ以降の保険料の払込が免除となり、保障がそのまま継続され学資金を受け取ることができるのも大きな特長です。

ソニー生命保険:5分でわかる!学資保険とは?/学資保険のことなら学資金準備スクエア:https://www.sonylife.co.jp/gakushi/aboutgakushi/

上記のように

・親が亡くなったらそれ以降の保険料免除

・親が亡くなっても満期保険金は満額受け取れる

というのは、万が一のための備えとして、有効であると思います。

何故学資保険を検討する人が多いか

子どもには多くの学費が将来的に必要になってきます。

特に大学の学費は非常に高額になります。

・国公立  年間80~100万円

・私立文系 年間120万円程度

・私立理系 年間150万円程度
(医歯系の場合480万円程度)

(スタディサプリ進路:大学の学費はいくら?受験料、入学料、授業料を学びたい分野別にチェック!:https://shingakunet.com/journal/column/20170327205609/よりデータを拝借)

4年間の学費だけでも国公立や文系であれば400~500万円、

私立理系となると600~2,000万円かかることもあり、非常に高額であることがわかります。

かかるのは学費だけではありません。交通費や下宿費、家具購入などの生活準備費を入れると

自宅通学でも年間50万円程度は、

下宿であれば年間100万円以上はかかります。

トータルすると、私大で理系かつ下宿の場合には少なくとも1,000万円以上のお金が必要になります。

更に理系は「大学院」まで通う方が多いので、上表の1.5倍以上のお金が必要になるものと考えてください。

これだけの大金を一気に貯めるのは難しいということで、

少しずつ積立して大学時の学費の足しにすることができる学資保険は人気商品となっています。

学資保険の特徴

以下学資保険大手であるS社(https://www.sonylife.co.jp/)を例に学資保険の特徴を説明します。

保険料シミュレーションは(https://www.sonylife.co.jp/gakushi-plan/simulate/simulation)で行っています。

学資保険の辺戻率について

一般的なプランである

「受け取り学資金200万円」

「保険料払い込み期間10歳まで」

「生まれたその日に保険に加入」

「18歳から毎年40万円の満期金をもらう」

「契約者は30歳男性」

という条件の場合、

月払い保険料は15,788円

払い込み保険料総額は1,894,560円

受け取り金額2,000,000円となるため

返戻率は約105.5%となります。

確かに預けた額より戻ってきた額の方が10万円も大きくなってる。

ほどんどお金が増えない銀行に預けるくらいなら学資保険した方がいいかも。

このように「保険」商品のいいところは「最後まで完走」しさえすれば、元本割れすることはなく

銀行に預けるよりは高い利率で確実にお金を貯められる点にあるかと思います。

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18年間預けて、たった5.5%しか増えないってことは、

年間の利率って微々たるものでは・・・

その通りです。年間の利率に直すと0.3%程度非常に低い利率です。

ローリスク商品である個人向け国債の方がまだ金利は高いです。

資金効率は悪いと言わざるを得ません。

契約期間について

学資保険の契約期間は18~22年と非常に長いことが特徴です。

しかも、何らかのトラブルに見舞われて、学資保険を途中解約することになった場合には、

元本割れする確率が非常に高い商品になります。

支払った保険料の全額が将来の満期保険金などのために積み立てられていないためです。

保険料の一部は保険会社の運営・管理などの人件費等に充てられるためです。

上記の理由で、契約からまもない時期に解約した場合には、返金がない場合も多く、

満期を迎えず解約した場合には元本割れする可能性が高いです。

つまり、学資保険は一度契約したら満期を迎えるまでの20年近く解約しない方がいい

20年間200万円近くが拘束されやすい(心理的に)

金融商品ということになります。

保険金受取時の税金について

契約者が親で、受け取り人も同一人物の場合

今回の例では子どもが18歳の時から5年間に渡り40万円づつ受け取ります

保険金は基本的には「雑所得」扱いとなります。

雑所得は年間20万円以上の「利益」が発生した場合に税金を納める必要があります。

ということは、保険金を受け取った時点で課税されてしまうのかな?

ゆったーまん
ゆったーまん

そんなことはありません。

「一時所得」も「雑所得」もそうですが、

発生した利益の部分にのみ税金がかかるので、

今回の例では余り気にしなくてよいです。

学資保険では保険金40万円を受け取るために保険料を38万円程度支払っています。

この経費の分を差し引いていいので、実質課税される雑所得は約2万円分となります。

基本的に受け取り時に税金がかかることはほとんどありません。

※副業をしている方で、年間20万円以上稼いでいる方は、雑所得の課税所得が増えるため、

注意が必要です。

※ポイ活等の利益を合わせることで雑所得が20万円を超えた場合、確定申告を行いましょう。

※この考え方は生命保険満期の保険金等、同じような商品にも適用できます。

※ただし、個人年金やiDecoは適用方法が違うので、気を付けましょう。

年金関係は経費の差し引き等の考え方がないため、貰える額全てに税金がかかります。

また、契約時に18歳になったら200万円の保険金を償還する」という契約にした場合には、

保険金受取時の利益額「10万円」が「一時所得」扱いとなります。

一時所得は50万円以上の利益が発生した場合、税金を納める必要があります。

楽天ポイントを稼ぎまくる、

ポイントサイトで稼ぐまくるなどしているうちにうっかり50万円をオーバーしてしまわない

ように注意が必要です。

超えてしまった場合には、確定申告を行って、税金を確実に納めましょう。

契約者が親で受取人が別の親もしくは子どもの場合

保険金には「贈与税」がかかります。

贈与税は年間110万円以上のお金を贈与した場合に発生します。

贈与税は、夫婦間であろうが親であろうが子どもであろうが発生する税金です。

年間40万円ずつ受け取る「年金形式」の場合には税金がかかりませんが、

18歳時に200万円受け取るような契約の場合には、先の110万円というのが贈与税の控除額になるため

200万円 - 110万円 = 90万円

に税金が発生し、200万円以下の贈与には10%の税金が課されるため

90万円 × 0.1 = 9万円

もの税金を取られることになるため注意が必要です。

※つまり差益がほぼゼロになります・・・。

積立NISA

積立NISAとは

積立NISAとは1人1口座まで持つことができる「非課税」口座のことで、

非課税の投資枠は年間40万円(毎月33,333円)まで、

非課税期間は最長20年間であり、

投資可能期間も2037年まで(2024年からの新NISAで2042年までに改正予定)とまだ22年間も残っているものになります。

積立NISAで積み立てられる金融商品は政府がチョイスした

「安定的に資産を増やすことができる可能性が高い」

「(15年を超える)長期分散積立投資をすれば、世界経済等の伸びに伴って資産を増やせる可能性が高い」

約200銘柄の投資信託やETFになります。

※ちなみに、投資信託やETF、積立NISAの複利の力については以下の記事にまとめてありますので、参照してください。

投資はリスク・リターンのバランスが大事!初心者にもおススメの投資を紹介
投資はリスク・リターンのバランスが大事であり、初心者はリスクを取り過ぎない投資を心がけましょう。おススメの投資は長期分散積立可能な積立NISA(投資信託)やIPO投資・ロボアドになります。

積立NISAの特徴

積立NISAの利率について

積立NISA扱いとなっている商品で毎月地道に10~15年以上積立を行うことで、

年間の利率にして3~7%で資金を運用することができる可能性が高いため、

学資保険よりも大幅に利率の高い商品になります。

※利率は銘柄や証券会社の取り分である信託報酬等によって様々です。

仮に、先の学資保険と同じように15,800円程度の積立を毎月10年間行った場合、

利率5%として18歳時の資産額を計算すると、3,624,000円にも膨れ上がります。

利益総額は1,728,000円です。

学資保険の17倍も利益を出せる可能性を秘めています。

積立NISAはいつでも売買できる

積立NISAは、その枠組みの中で「投資信託・ETF」といった金融商品の売買をしているだけなので、

購入した商品はいつでも売ることができます。

ネット証券口座を開設していれば、パソコンやスマホの操作一つで簡単に売却できます。

必要な時にすぐに現金化できる点は一つのメリットでもあります。

現金化した時に、購入時より評価額が上がっていた場合には、利益も発生する可能性があります。

売却時の税金について

購入後20年後までに発生した利益(差益)については非課税になります。

投資で得られた利益には通常約20%(正確には20.315%)の税金がかかるのですが、

非課税口座だとこの税金が免除になります。

例えば、課税口座では20万円で買った株を30万円で売った場合、利益は10万円になりますが、

このうちの20%である2万円は税金として徴収されて利益は8万円となってしまいます。

これが非課税口座であれば丸々10万円手元に残ることになります。

学資保険と違い、税金対策についてはあまり考えなくてもよい商品となります。

売却時に相場が低調な場合、元本割れする可能性もある

楽天証券:野村インデックスファンド・外国株式:詳細チャートより抜粋:https://www.rakuten-sec.co.jp/web/fund/detail/?ID=JP90C000FHC4

利率が高いということは、学資保険よりもリスクが高い商品であるということです。

上記のチャートのように投資信託等の評価額は、相場の動きに合わせて大きく上下します。

仮に2015年から投資信託の積立を行っていたとすれば、

2020年のコロナショックの暴落時には「積立額」よりも「現在の時価総額」の方が低くなります。

このような暴落時・相場の低調時に売却してしまうと損する可能性もある商品となります。

「いつでも売れる」と上述しましたが、利益のことを踏まえると売れるか売れないかは相場次第です。

低調相場では売るという選択肢が取りづらくなるという欠点があります。

もしお子様が高校卒業し、これから積立NISAを必要額売却しようと思った時に暴落が発生した場合、

損する可能性が高くなってしまいます。

暴落相場は短いものだとコロナショックのように1年で立ち直る時もありますが、

リーマンショックのように5年近く低調相場が続く場合もあります。

積立NISAで学資を賄おうとする場合には、資金が必要になる5年前くらいから、

相場の動きに意識を払い、必要額になった時点で、

必要な分は売却し現金化するなどの戦略も必要になってきます。

10~15年以上の長期の積立では損しにくい

楽天証券:野村インデックスファンド・外国株式:詳細チャートより抜粋:https://www.rakuten-sec.co.jp/web/fund/detail/?ID=JP90C000FHC4

再度、先ほどの投資信託のグラフを見てみましょう。

2011年から10年間積立を行った場合には、積立始めの数年間を除き、

コロナショック時も含めて2011年の基準価額を下回っていないことがわかります。

コロナショック後の急激な伸びにより、現在はおそらく想定年利5%程度を大きく超える利率で

資産が増えているのではないでしょうか。

10年以上の長期分散積立により、コロナショックのような暴落があったとしても

「積立総額」よりも「時価総額」の方が大きくなる可能性が高いのが積立NISAに認定されている

投資信託の強みです。

・暴落時の安い時期も淡々と積立を続けることで、景気回復時には、

想定以上の利益を上げることができる可能性があります。

上記の説明を読んで積立NISAに興味を持ったのであれば、積立NISAを含めた証券口座を開設しましょう。

手数料が安い

SBI証券(https://www.sbisec.co.jp/ETGate

楽天証券(https://www.rakuten-sec.co.jp/

等で口座開設し運用することをおススメします。個人的には、銘柄が揃っているSBI証券の口座をまず開設することをおススメします。

どちらがいいか:個人的雑感

学資保険を利用すれば、解約しなければ、確実に200万円程度貯められることはメリットですし、

亡くなった場合でも満額支払ってもらえるということでもしもの時の保障にはなりますが、

正直「頼りない!」というのが本音です。

大学に通う際の学費は少なくとも600万円、下手したら1,000万円かかるという時代で

たった200万円貯めたところで大きな足しにはなりません。

じゃあ、この大金を学資保険で貯めようとしたら、月の支払額は10万円近くになってしまい、

現実的な額ではなくなってしまいます。

積立NISAのような税制的にも優遇のある投資商品で学費も含めた将来のお金を準備していけば、

月3万円程度の積立で、十分な額のお金を貯めることができます。

(※年利5%で20年間積み立ててれば約2,000万円の資金となる)

10~15年運用すれば元本割れの確率は非常に低くなることも踏まえて、

個人的には積立NISAのような長期分散積立できる金融商品で学費を確保していくのも

「アリ」の選択肢だと思っています。

ただし、投資信託等の株式関係の商品は暴落時に弱い商品であることも確かです。

お金のある方は、守りの資産として「学資保険」を数百万円分運用し、

残りを老後の資産形成も含めて年間40万円(満額)の積立NISA運用を行い、

必要な時に必要額を取り崩すというのも一つの選択かもしれません。

また、我が家としては、上記2択以外の選択肢「IPO投資の運用によって学費を貯める」を実践しています。

IPO投資はローリスク・ハイリターンという珍しい投資の一つであり、投資のコツをつかめれば、

淡々とIPO抽選に応募し、公開前の株式を買って、「初値」で売ることにより、

年間50~100万円程度の利益を得られる可能性がある投資です

興味があれば、関連記事があるのでどうぞ。

IPOの当選確率はどれくらい?当選に確実に近づく6つのコツ
IPOになかなか当選しない人は、当選するためのコツを押さえられていない可能性があります。当選するために押さえるべき6つのコツを実践することで、確実にIPO当選確率を向上できる可能性が高いです。我が家の当選実績・年間利益額や、資金配分の方法も教えます。

まとめ

学資保険

メリット
・途中解約せず、最後まで運用すれば、入れたお金より確実に多くのお金を保険金としてもらえる
⇒確実に学費を貯めることができる可能性が高い

・突然の事故などにより親(契約者)が亡くなった場合は、それ以降の保険料の払込が免除となる
保険金も満額受け取ることができる

デメリット
・利率が0.1~1.0%程度と低めでお金が増えない

・子どもが大きくなるまでの最長18年間、入れたお金を引き出しにくい
⇒途中解約した場合、元本割れする可能性が高い

・受け取り方法によっては、受け取り時に贈与税・所得税(雑所得・一時所得)を取られしまうため、その分手取りが減る

積立NISA(非課税の投資信託)

メリット
・商品にもよるが利率は学資保険より高い3~7%程度

・いつでも辞めたい時に解約(売る)ことができる
⇒必要な時にいつでも現金化可能。
売買時の相場さえよければ現金化した時点で利益を得ることも可能

・売買益には税金がかからない(非課税)

デメリット
・現金化の際に相場が低調であった場合、元本割れする可能性がある

積立NISAを利用することで、より楽に早く資産形成できる可能性が高い。

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