技術・研究職の方が「武器」にできる資格3選①エネルギー管理士攻略

その他

新入社員を含む若手社員の方は、以下のようなお悩みを持つ方が多いのではないでしょうか。

社会人として今の会社で続けていけるか不安だな~。

今後のためになるような技術や知識を学びたいな!

上司と折り合いがつかなくて、会社辞めたいわ。

でも、経験年数が短いから、これといって技能があるわけでもないし、

どうしようかな・・・。

「仕事がうまくいかない」

「仕事を辞めたい」

と思っている迷える子羊達におススメするのが、

資格取得です。

  

資格取得のために学んだ知識がそのまま業務に役立つこともありますし、

取得した資格が「レア」な資格かつ、

各事業所に該当の資格を持っている人が法律上必要となるような資格であれば、

取得の報奨金が得られたり、

毎月の給料がアップする金銭的なメリットを受けられる上に、

会社から「必要な人材」と認められ、

「クビ」「左遷」等の不利益を被りにくくなる可能性があります。

また、こういった「需要」のある資格を取得しておくことで、

いざクビになったり、会社を辞めたくなった際にも、

次の転職先に対して大きなアピールポイントになることは間違いありません。

  

文系職の方は「簿記」「FP」「会計士」など、

どの資格に「需要」があるのか簡単にイメージできますが、

理系職(特に製造業)の方は、「危険物乙4」のようなメジャーな資格から、

「放射線技師」のような専門的な資格まで、数多の様々な資格が存在するため、

どんな資格が仕事上有用であるかわかりにくいのではないでしょうか。

  

今回は現場経験の少ない理系職の方でも取得しやすい、

「需要」のある「レア」な資格を紹介したいと思います。

  

いずれも合格率は低い難関資格ですが、この先の長い人生を考えると

得られるものも多い資格となりますので、一度取得を検討してみてはいかがでしょうか。

おススメの資格は以下の通りです。

①エネルギー管理士

②公害防止管理者

③高圧ガス製造保安責任者

今回は上記の中でも最近のトレンドでもある「エネルギー管理士」に焦点を絞って、

その特徴や合格のコツを解説します。

結論としては以下の通りです。

・エネルギー管理士は熱・電気を扱う製造業などで需要のある難関資格であり、

SDGsやカーボンニュートラル等のトレンドに当てはまる「省エネ」関係の知識を取得できる有用な資格
・エネルギー管理士取得のコツは

①3カ月~半年以上前から試験勉強を始める

②過去問は最低5年分解く

③良質な参考書を購入して学習する
・おススメの参考書は

①エネルギ―管理士試験講座

②エネルギー管理士模範解答集

③エネルギー管理士徹底研究
・各課目には得点しやすい問題・大問が存在するので、

そこに焦点を絞って学習を進めると、

少ない労力で合格に近づくことができる

エネルギー管理士

エネルギー管理士とは

規定量以上のエネルギー(熱・電気)を使用する工場には、

1~4人の「エネルギー管理士」の有資格者を選任しなければならない

と省エネ法などで規定されています。

(ECCJ 省エネルギーセンター/エネルギー管理士の制度https://www.eccj.or.jp/mgr1/guide/1.html

 

中規模以上の製造業、鉱業、電気供給業、ガス供給業、熱供給業を営む大抵の会社では1人以上、

しかも工場毎に、エネルギー管理士の任命が必要であり、

需要の高い資格です。

例えば、自動車メーカー等では組み立てや部品製造のため様々な機械が稼働していることから

大量の「電気」を使用しているためエネルギー管理士が必要になります。

 

また、鉄鋼業等では鉄を作ったり・溶かすために、重油やガスバーナーを使用して

大量の「熱」を発生及び使用しているためエネルギー管理士が必要になります。

サービス業などオフィスのみで完結する仕事以外の業種では「需要」のある資格です。

エネルギー管理士の職務

エネルギー管理者は、エネルギーの使用の合理化に関して、エネルギーを消費する設備の維持、エネルギーの使用の方法の改善及び監視、その他経済産業省令で定める業務の管理を行います(省エネ法第11条)。

ECCJ 省エネルギーセンター/エネルギー管理者の職務https://www.eccj.or.jp/mgr1/guide/2.html

要はこういうことです。

「今後石炭・石油をはじめとし、

エネルギー資源の枯渇が進んでいくので、

各会社で省エネに努めてくださいね!

省エネ推進するために、エネルギー管理士さんは、

各社の設備やエネルギーの使用方法を改善・管理してください!」

 

SDGsだとかカーボンニュートラルだとか叫ばれている

「今」にぴったりのイチオシの資格となります。

エネルギー管理士の取得方法

一般財団法人 省エネルギーセンターが主催するエネルギー管理士試験に合格することで取得できます。

試験は毎年8月に年1回のみ実施され、マークシート方式です。

また、分野は「熱」と「電気」の2分野に分かれていますので、

各社必要になる方の資格を取得することをおススメします。

 

各分野で共通法令1科目+専門科目3科目の 計4科目の試験となり、

試験時間は各科目80~110分と大学入試レベルのボリュームとなっています。

難関資格なので、「科目合格」制度があり、

一度合格した科目は3年間は「合格」扱いとなるので、

2か年計画、3か年計画で取得する方も多い資格です。

誰でも受験が可能ですが、

免状取得のためには「1年以上関係する業務に従事していること」が条件になるため、

入社後1年以上経っていないと免状取得ができないので注意です

 

マークシート方式ながら難関資格の一つとされていますので、

通常受験による取得が難しい方は、毎年12月に行われる認定研修を受けることも一つの手です。

研修は7日間の研修であり、研修の最後に行われる記述式の修了試験に合格する

必要があります。

※記述式なのがネックです。やはり難関資格ですね。

エネルギー管理士取得のコツ

3カ月~半年前から準備を進める

試験直前に詰め込んで、付け焼刃の知識で取得できるような簡単な資格ではありません。

最低でも3カ月、できれば半年くらい前から試験勉強を始めるのがベストです。

過去問は最低5年分解く

「危険物乙4」のように去年の過去問を丸暗記していれば

まず受かるような簡単な試験ではありません。

各課目5年分は試験本番までに解いておきましょう。

確実に合格したければ、遅くとも2カ月前から、

過去問に取り組み、過去5年分の過去問の

正答率を9割以上まで上げることができれば、

合格できる確率は非常に高くなります。

逆に過去問の正答率は8割を切る状態では、

本番で合格ラインである6割以上の得点を得ることは難しいです。

毎年違う問題が出される難関資格なので、

過去問は解けて当たり前くらいまで持っていかないと勝てません。

参考書代をケチらない

膨大かつ正確な知識量と、基礎計算ができる能力を身に着けるためには、

「高品質な書籍」を購入して、「正しい知識をインプットすること」が

非常に大事になってきます。

公式ページ記載の過去問を解くだけでは、合格は難しいので、

試験に対応できうる参考書を「身銭を切って」購入することをおススメします。

高い参考書を買えば買うほど、人間は買っただけの元手をとろうとするものなので、

学習に身が入りやすくなります。

おススメの参考書

エネルギー管理士試験講座(全科目分4冊)

1冊が何百ページもあるような分厚い参考書です。

そんなの読む気も、勉強する気も起きないよ~

ゆったーまん
ゆったーまん

気持ちはわかりますが、

「持っている」のと「持っていない」のとでは

合格率が大きく変わってきます。

「エネルギー管理士試験講座」は試験問題を作成している「省エネルギーセンター」が

作成している参考書なので、基本的に、ここに書かれていないことは試験には出ません!

 

つまり当参考書を隅から隅まで読み込めば試験に落ちることはまずないと思います。

そのため、「参考書を読む」ことができる方であれば、半年くらい前から、

少しずつ参考書(及び参考書の章末の練習問題)を読み進めて基礎を身につけておくと

合格に大きく近づきます。

だから参考書なんて読んでられないって言ってるじゃん!

そんな方は読まなくても結構です(笑)

ただし、過去問を解いていて、「回答を間違えた」「回答がわからない」「なんとなく正解した」

そんな箇所が出てきた場合には、該当の章を読み込んでいくスタイルを取ると大きく合格率がアップします。

でも、それなら、過去問解いて、答えだけ覚えればいいじゃん!

ゆったーまん
ゆったーまん

そんな簡単な資格だったら難関資格とは呼ばれません。

答えを覚えるだけの「作業ゲー」をする感覚では、とても合格できないタイトルになります。

毎年、似てはいるけれど違う問題が出題されています。

答えを丸暗記するのではなく、出題されているお題の知識を幅広く取得することで

飛躍的に合格率がアップします。

幅広い知識を得るためにも「エネルギー管理士試験講座」は4巻全巻購入することをおススメします。

エネルギー管理士試験講座は高すぎるのがネックなんだよな。

4巻購入で2万円近くするじゃん。

もったいないよ。

本参考書はエネルギー管理の「入門書」となります。

合格後、エネルギー管理士に任命され、その仕事をする際に

参考になる重要なエッセンスが詰まっています。

任命され実務に当たる時にも非常に有用な書となるため購入推奨します。

値段が高いからメルカリとかで古い参考書買っちゃおう!

ゆったーまん
ゆったーまん

正直あまりおススメできません。

難関資格を含めて資格の主催企業が発行する「参考書」は

ほぼ毎年、その内容が更新されています。

つまり「最新の参考書で新しくピックアップされている箇所から試験問題が出やすい」

ことを意味しています。

確実な合格を目指したければ、身銭を切って、

最新の情報を身に着けることが合格への近道です。

購入した参考書は合格した暁にはメルカリ等で売ればいい収入になります。

実際に4冊で1万8千円で購入した参考書が、

メルカリで1万円以上で取引されています。

売り値を考慮するとセットで1万円以下で参考書が手に入り、

合格率が上がります。

また、合格しエネルギー管理士任命されれば、

参考書購入にかけた1万円の費用は、

給料アップ等ですぐに元手が取れることが多いので、

本気で取得を考えているなら、さっさと購入した方がお得です。

エネルギー管理士(熱分野・電気分野)模範回答集

過去10年分程度の過去問とその模範解答例(回答の仕方)が載っている参考書です。

「本家の参考書を読んだけど、答えの導き方がわからない」

という方のための参考書です。

購入して損はない参考書かと思います。

計算問題が得意で、答えの導き方なんてわかるからどうでもいいという方は不要です。

10年分の過去問であれば、省エネルギーセンターのホームぺージに

掲載されています。

普通の人にはあまりおススメできませんが、模範回答集を敢えて買わずに、

「エネルギー管理士試験講座」を読み込んで回答の仕方・根拠を勉強していくと、

正答以外の付属知識も身に着けることができるので、

各課目の正答率が格段にアップします。

エネルギー管理士徹底研究

模範解答集だけでは物足りないけど、「エネルギー管理士試験講座」は知識量が多いので、

読みたくない。そんな方におススメなのが徹底研究シリーズです。

ほどよい量の解説と要点のまとめ、問題等が載っているため、

初心者向けの一冊になります。

ただし、当書のみで勉強した場合、知識的に浅い部分も出てくるため、

勉強して過去問を解いて、得点が上がってこない分野や、

1年目の受験で落ちてしまった課目については、

本家の「エネルギー管理士試験講座」を熟読して、

確実な合格を目指すのがよいかと思います。

各課目の攻略法

各科目の合格ラインは6割です。

自ら合格経験のある「熱」分野の問題に絞って攻略法を伝授します。

課目1: エネルギー総合管理及び法規

200点満点 大問は3題 80分

所謂「法令」の課目ですが、実際は令に関する問題は大問1:配点50点のみなので、

そこまで法令を覚える必要はないです。

法令の問題の中には毎年出題されるサービス問題があります。

「エネルギー使用量の原油換算計算」

「エネルギー管理員、管理者が何人必要か」

「交代の場合いつまでに任命すべきか」

これさえ覚えておけば大丈夫です。

 

大問2:配点50点は地球温暖化などの、エネルギー関連の基礎教養が問われます。

参考書等一読して、半分くらい解ければOKです。

 

大問3:配点100点は熱、電気関係の基礎計算問題が出題されます。

ほぼ中学レベルの簡単な計算問題ばかりなので、

この大問3で8割以上の点数を取れるように勉強すれば、

科目1の合格は間違いないかと思います。

中学高校で理科(物理)が得意だった方は、それほど勉強しなくても、合格点を取ることが可能です。

1ヶ月くらいあれば攻略できうる、エネルギー管理士で最も簡単な課目です。

課目2:熱と流体の流れの基礎

200点満点 大問は4題 110分

いわゆる「熱と流体に関する高校~大学教養レベルの基礎的な計算問題」が集められた課目で、

エネルギー管理士の最難関課目と言われています。

各大問は配点50点ずつで、大問1,2は熱力学の基礎問題

大問3は流体力学の基礎問題。大問4は熱伝導、熱伝達の基礎問題となります。

各大問ごとに覚えるべき公式が山ほどあり、攻略難易度は高いため、まず始めに勉強を始めた方がいい科目となります。

大問1、2はほぼ計算問題であることが多いのに対し、

大問3,4は計算問題に加えて、流体力学や熱伝導に関する幅広い知識まで問われることが多いため、

合格点をとるのに苦労します。

知識まで問われる後半の大問で得点を稼ぐのは非常に難しいため、

計算があまり苦手でなければ、

前半の熱力学基礎計算問題で8割以上の得点を目指すのが合格への近道です。

過去問や参考書の問題を解きながら、まず必要な公式を書き出して頭に叩きこみましょう。

そのあと、毎日一問でもいいので問題を解くことを心がけて、

解き方や公式をモノにしていくことをオススメします。

試験半年前くらいから、参考書を読み公式等を頭になじませ、

3ヶ月前くらいから少しずつ過去問の問題を解き始めて、

1ヶ月前から直前まで毎日過去問の大問を解くくらいまで極めれば、合格間違いなしです。

また、大問1,2は毎年似たような問題が出されることが多いため、

要領よく計算方法を覚えられる方は、高得点を取りやすい科目です。

大問3,4は大学の基礎レベルの計算問題が出題され、

問われる知識レベルも高いので、余力があればという感じです。

計算は苦手で暗記は得意な方は、この分野の知識をできる限り叩き込むことが合格への近道です。

難しいので5割程度正答できれば御の字だと思います。

課目3:燃料と燃焼

110点満点 大問は3題 80分

科目3という扱いですが、試験の最終科目である4科目目に登場します。

大問1,2は各30点満点でガソリンや軽油などの燃料の知識

ガスバーナー等の燃焼装置についての知識が問われます。

 

「危険物乙4」等で問われる知識に近いですが、

エネルギー管理士の方が聞かれる内容がマニアックで

意外と覚えなければならない知識の量が多い大問です。

40%正答できれば十分です。

エネルギー管理士の課目の中では、「簡単な」課目とされていますが、

それ故に試験勉強を手抜きがちになりやすい課目です。

油断していると、知識を問われる大問1,2でほとんど点数がとれず、

不合格になりやすい課目です。

試験の最終課目で意識朦朧としがちです。

頭が働かなくても、大問3の計算問題がスラスラ解けるくらいまで

やり込んでおけば合格間違いなしです。

大問3は50点満点で、気体・液体燃料の燃焼に関する計算問題です。

高校化学で最初に習うモル数の問題や体積の問題が出題されます。

はっきり言って簡単な計算問題になるため、

大問3で満点をとれるくらいまで仕上げれば、

課目3の合格に大きく前進します。

大問3を得点源にできる人は、

前半の大問1,2はほとんど勉強しなくても合格可能です。

計算問題は試験日の1-2カ月前からコンスタントに取り組みマスターし、

知識部分は直前の詰め込みでも対処しやすい課目となります。

課目4:熱利用設備及びその管理

280点満点 大問は6題(必須科目4題、選択科目4題中2題) 110分

課目4とされていますが、試験では3科目目に登場します。

とにかく問題数が多く、問われる知識量が膨大なため課目2の次に難しい課目と言われています。

 

大問1:50点満点では熱電対(温度計)、流量計、圧力計などの計器の種類や使用方法に関する問題が出題されます。

大問2:50点満点ではPID制御やポンプの流量制御に関する定義や基礎知識に関する問題が出題されます。

大問1,2は毎年ほぼ同じような問題が出題されており、

問われる知識量・知識の幅が他の大問と比べて比較的少ないです。

大問1,2でどれだけ点数を稼げるかが、

課目4の合否を分けます。

大問1,2は満点を取るつもりで極めると合格しやすいと思います。

大問3:50点満点はボイラに関する知識と計算問題が、

大問4:50点満点はガスタービンやガソリンエンジンなど4~5種類の動力に関する知識を問う問題が出題されます。

この2題はマニアックな問題が多く、該当業務に携わっていない人が得点を稼ぐのは

難しいお題となっています。

まともに解こうとすると非常に難しい大問なのですが、

問題文が長いため、知識がなくても、前後の文脈から、

「国語」の問題のように正答を導きやすい大問です。

諦めずに粘り強く問題文の「文脈」を読み取りましょう。

5割以上得点できれば十分すぎるかと思います。

3~4割の正答率でも構わない大問になります。

 

残りの選択問題は40点満点の大問が2つとなります。

①熱交換器・熱回収装置

②冷凍・空気調和設備

③工業炉、熱設備材料

④蒸留・蒸発・濃縮装置、乾燥装置、乾留・ガス化装置

③④は各課目の専門家が問題を作成しており、

非常にマニアックな知識を要求されるため、

③④が自分の会社の専門分野でない限りは、

①②の大問を選んで回答するのが無難です。

特に大問①は問われる知識の範囲が狭く、

毎年同じような計算問題も出題されているため、

得点源にすべき大問となります。

重点的に学習しましょう。

メリハリをつけて学習することで「必ず覚えるべき」知識の量を大幅に減らすことができ、

正答率も向上するため課目合格に近づくことができます。

 

ですが、覚える知識量が膨大であることに変わりはないため、

半年~数カ月前から、参考書をちょこちょこ読んで、

頭の中に予備知識を少しでも入れておくことをおススメします。

まとめ

・エネルギー管理士は熱・電気を扱う製造業などで需要のある難関資格であり、

SDGsやカーボンニュートラル等のトレンドに当てはまる「省エネ」関係の知識を取得できる有用な資格


・エネルギー管理士取得のコツは

①3カ月~半年以上前から試験勉強を始める

②過去問は最低5年分解く

③良質な参考書を購入して学習する


・おススメの参考書は

①エネルギ―管理士試験講座

②エネルギー管理士模範解答集

③エネルギー管理士徹底研究


・各課目には得点しやすい問題・大問が存在するので、

そこに焦点を絞って学習を進めると、

少ない労力で合格に近づくことができる

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